BOOK AND BED心斎橋は閉店?真相と跡地の現在・再開予定を徹底追跡
「本を読んでいたら、いつの間にか眠ってしまっていた」という至福の瞬間を体験できるホステルとして、大阪・ミナミの街で爆発的な人気を博した「BOOK AND BED TOKYO心斎橋」。本棚の中にベッドが埋め込まれた前衛的な空間や、モノトーンで統一されたスタイリッシュなカフェは、オープン当初からSNSを中心に若者やクリエイターの間で大きな話題となりました。
しかし、久しぶりに現地を訪れようと検索した際、「すでに閉館しているのではないか」「営業再開の噂はどうなったのか」と疑問を抱く利用者が後を絶ちません。かつてカルチャーの発信拠点として愛された大阪拠点は今どうなっているのか。本記事では、営業終了に至った経緯や跡地の現状、そしてブランド全体の動向を徹底取材のもと深掘りします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:BOOK AND BED TOKYO心斎橋はすでに営業を終了しており、現時点で同地での再開予定はない。
- 要点2:撤退の主因はパンデミックによるインバウンド消失と、ドミトリー型宿泊業態への逆風、そして運営元の事業再編。
- 要点3:跡地はすでに別のテナントへと入れ替わっているが、同店が打ち出した「泊まれる本屋」の文脈は今も各所の空間デザインに影響を与えている。
【事実関係】BOOK AND BED TOKYO心斎橋は閉店したのか?
結論からお伝えすると、BOOK AND BED TOKYO心斎橋はすでに営業を終了しています。旅行サイトや公式予約プラットフォーム上でも予約受付は完全に停止しており、大阪・南船場にあった拠点の扉が再び宿泊客に向けて開かれることはありませんでした。
「泊まれる本屋」の大阪進出として2018年12月に華々しくオープンした同店は、関西圏のカルチャー好きだけでなく、国内外のツーリストで連日満室が続く人気ぶりを見せていました。それだけに、事後報告のような形でフェードアウトした営業終了に対し、ファンの間では「いつの間に終わっていたのか」「もう一度あの本棚に囲まれて過ごしたかった」と惜しむ声が広がっています。
【閉店の真相】なぜ撤退へ追い込まれたのか?運営会社の経緯と打撃
連日あれほどの盛況を見せていたにもかかわらず、BOOK AND BED TOKYO心斎橋の閉店理由は何だったのでしょうか。取材を進めると、時代の荒波とビジネス構造の限界が浮き彫りになってきます。
最大の要因となったのは、2020年春から世界を襲った新型コロナウイルス感染拡大による宿泊需要の急減です。同店は一般的なホテルと異なり、客室を壁で完全に仕切らない「ドミトリー形式(簡易宿所)」を採用していました。共用スペースでの読書体験や他者とのゆるやかな繋がりをウリにしていた設計そのものが、感染防止ガイドラインや密を避ける風潮と決定的にバッティングしてしまったのです。
さらに、心斎橋という立地上、訪日外国人観光客(インバウンド)の宿泊比率が極めて高かったことも仇となりました。渡航制限により主要顧客層が根こそぎ消失し、稼働率は壊滅的な落ち込みを記録します。運営会社である不動産セレクトショップ「アールストア(R-STORE)」側も事業ポートフォリオの見直しを余儀なくされ、グループ内での事業譲渡やブランド整理が進行。維持コストの高い大型拠点を中心に順次閉鎖する判断が下され、心斎橋店もその激動の中で静かに幕を下ろす形となりました。
【当時の熱狂】話題をさらったカフェメニューとデイユースの使い勝手
惜しまれつつ姿を消した心斎橋店ですが、その空間体験は極めて先鋭的でした。宿泊利用にとどまらず、地元・関西の若者たちを引きつけたのが充実したBOOK AND BED TOKYO心斎橋のデイユース利用と、独自の飲食展開です。
特に強烈なインパクトを残したのが、徹底して「黒」にこだわったBOOK AND BED TOKYO心斎橋のカフェメニューでした。
- ブラックラテ:食用竹炭を使用した真っ黒なビジュアルのシグネチャードリンク。
- こぼれるフルーツサンド:黒い食パンに旬のフルーツとクリームをふんだんに挟んだ逸品。
- オリジナルカヌレ:ビターな味わいと洗練されたルックスでテイクアウト需要も高かったスイーツ。
日中は1時間ごとの時間課金制でデイユース利用ができ、フリーWi-Fiと電源が完備された環境で「本を読みながら作業ができる隠れ家」として重宝されていました。また、気になるBOOK AND BED TOKYO心斎橋の宿泊料金は、平日であれば1泊あたり4,000円台から5,000円台前後と、立地とデザイン性を考慮すれば非常にリーズナブル。週末のプチトリップや終電を逃した夜のスマートな避難先としても抜群のコストパフォーマンスを誇っていました。
【評判と口コミの再検証】「最高の没入感」と「音の壁」
数多くのフォロワーを生み出した一方で、BOOK AND BED TOKYO心斎橋の評判口コミを振り返ると、コンセプト特化型ホステルならではの明暗がはっきりと分かれていたことがわかります。
ポジティブな評価として圧倒的だったのは、やはり「選書の妙」と「空間デザイン」です。幅広くセレクトされた書籍や雑誌、写真集が天井近くまで並ぶ様は圧巻で、ピラミッド状に組まれたクッションスペースで読書に耽る時間は、他のホテルでは決して味わえない唯一無二の体験でした。「本好きにとってのユートピア」「写真映えだけでなく、本当に読書に没頭できる」と絶賛するレビューが数多く寄せられています。
その反面、シビアな声が集まったのが「遮音性」と「プライバシーの確保」です。木製の本棚で仕切られたカプセル型ベッドは構造上、隣室の寝息や物音、廊下を歩く足音がダイレクトに響きます。「耳栓が手放せなかった」「シャワールームが共用で混雑する時間帯は落ち着かない」といった指摘もあり、一般的なシティホテルの快適性や防音性を期待して訪れたライト層との間でミスマッチが生じるケースも見受けられました。
【跡地の現在】ウノビルのフロアはどうなった?再開予定のリアル
かつてカルチャーの発信拠点として賑わったブックアンドベッド心斎橋の跡地(大阪市中央区東心斎橋1-19-11 ウノビル3階)は、現在どうなっているのでしょうか。
現地を調査したところ、BOOK AND BEDの退去後、内装は完全に原状回復され、現在は別のオフィス・商業系テナントがフロアを活用しています。かつて壁一面を覆っていた巨大な木製本棚やネオンサイン、独特のモノトーン空間は跡形もなく姿を消しており、往時の面影を見つけることはできません。
気になる泊まれる本屋の再開予定についてですが、現時点で大阪エリアに同ブランドが再進出する具体的な計画は発表されていません。国内の観光市場は活況を取り戻しているものの、ブランド自体の拠点は再編されており、かつてのような勢いで多店舗展開を行うフェーズからは距離を置いているのが実情です。
【book and bed tokyo 心斎橋】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:BOOK AND BED TOKYO心斎橋は移転して営業していますか?
A1:移転ではなく、完全な営業終了(閉店)となっています。大阪府内をはじめ、近隣エリアへの移転オープンは行われていません。
Q2:現在、国内で営業しているBOOK AND BED TOKYOの店舗はありますか?
A2:全盛期には東京(池袋・新宿)、京都、福岡、大阪と複数拠点を展開していましたが、現在は大幅に規模を縮小しています。最新の営業拠点や運営形態については、公式Webサイトや公式SNSの発表を確認することをおすすめします。
Q3:大阪で「本に囲まれて泊まれる」類似のホテルは他にありますか?
A3:心斎橋店の閉店後も、「本と宿泊」を掛け合わせたコンセプトは根強い支持を集めています。大阪市内には、数千冊の蔵書を備えたライブラリーホテルや、ブックカフェ併設型のデザインホテルがいくつか営業を続けており、本好きの滞在先として新たな選択肢となっています。
まとめ:カルチャーを創り出した「泊まれる本屋」が遺したもの
BOOK AND BED TOKYO心斎橋の撤退は、ひとつの個性的なホステルの終焉にとどまらず、2010年代後半の「体験型宿泊トレンド」の一区切りを象徴する出来事でした。感染症の流行という予期せぬ外部要因によって幕を引くことにはなりましたが、本とベッドをシームレスに繋ぎ、カフェや空間そのものをコンテンツへと昇華させた手腕は、日本のホスピタリティ産業に確かな爪痕を残しました。
物理的な空間は失われてしまったものの、同店が提示した「好きなものに囲まれて無防備に眠りに落ちる心地よさ」という価値観は、形を変えながら全国の複合施設やブックホテルへと受け継がれています。心斎橋のあの暗がりの中で本をめくった記憶は、今も多くの人々の心の中で、色褪せないカルチャー体験として息づいています。 (出典: book and bed tokyo 心斎橋(Yahoo!ニュース))