BTSグラミー賞2023結果と受賞逃した理由|3部門ノミネートの全貌

目次
BTSグラミー賞2023結果と受賞逃した理由|3部門ノミネートの全貌
BTSグラミー賞2023結果と受賞逃した理由|3部門ノミネートの全貌
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 BTSグラミー賞2023結果と受賞逃した理由|3部門ノミネートの全貌

2023年2月(日本時間6日)に米ロサンゼルスで開催された「第65回グラミー賞」は、世界の音楽シーンのみならずアジアのエンタメ史にとっても極めて大きな節目となりました。韓国のトップグループ・BTSは、韓国アーティストとして初となる3部門ノミネートの快挙を達成。世界中の音楽ファンから悲願の初受賞への期待が最高潮に達していました。

しかし、結果は惜しくもすべての部門で受賞を逃す無冠。さらに、授賞式当日はメンバー全員が会場に姿を見せない「異例の全員欠席」となったことで、さまざまな憶測や議論が巻き起こりました。完全体としての再始動を果たした現在の視点から、あの歴史的授賞式で何が起きていたのか、受賞を逃した決定的要因と現地の生々しい評価を克明に振り返ります。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:第65回グラミー賞でBTSは3部門にノミネートされたものの無冠に終わり、悲願の初受賞は持ち越しとなった。
  • 要点2:受賞を逃した背景には、歴史的メガヒットを記録した強力な競合曲の存在と、保守的なグラミー選考の壁があった。
  • 要点3:授賞式欠席は兵役履行とソロ活動への集中が理由であり、作品本位の姿勢を貫いた彼らの挑戦は現在も高く評価されている。

【第65回グラミー賞】BTSのノミネート部門と2023年の結果一覧

2023年のグラミー賞において、BTSが打ち立てた記録はまさに前人未到でした。単一の楽曲だけでなく、名だたる世界的アーティストとの共作や映像作品を含む合計3部門への同時ノミネートを果たしたのです。

第65回グラミー賞におけるBTSのノミネート部門と最終結果は以下の通りです。

1. 最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞
ノミネート楽曲:Coldplay × BTS「My Universe」
結果:受賞ならず(受賞者:サム・スミス&キム・ペトラス「Unholy」)

2. 最優秀ミュージックビデオ賞
ノミネート作品:「Yet To Come」
結果:受賞ならず(受賞者:テイラー・スウィフト「All Too Well: The Short Film」)

3. 最優秀アルバム賞(Album of the Year)
ノミネート対象:Coldplay『Music of the Spheres』(BTSがフィーチャリングアーティスト、RM・SUGA・J-HOPEがソングライターとして参加)
結果:受賞ならず(受賞者:ハリー・スタイルズ『Harry's House』)

特に「最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞」は、第63回の「Dynamite」、第64回の「Butter」に続き、アジア出身アーティストとして史上初の3年連続ノミネートという金字塔を打ち立てました。しかし、トロフィーを手にすることは叶いませんでした。

なぜ受賞を逃したのか?BTSが無冠に終わった「3つの決定的な理由」

数字の上でもグローバルな影響力の面でも頂点を極めていたBTSが、なぜ2023年も受賞に至らなかったのか。米音楽業界の動向や投票権を持つレコーディング・アカデミー会員の投票傾向を精査すると、3つの明確な要因が浮かび上がってきます。

第1の要因は、対抗馬となった競合楽曲の爆発的なインパクトです。最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞を制したサム・スミス&キム・ペトラスの「Unholy」は、2022年後半から世界各国のチャートを席巻し、TikTokなどのSNS発で社会現象化していました。グラミー賞の投票会員は、単なるファンダムの熱量よりも「その年にポップカルチャーの空気をどれだけ決定づけたか」を重視する傾向があります。「My Universe」もロングヒットを記録していましたが、投票期間中の瞬間風速において「Unholy」がアカデミー会員の支持を圧倒しました。

第2の要因は、最優秀ミュージックビデオ賞におけるテイラー・スウィフトという絶対的な存在です。BTSの「Yet To Come」は砂漠を舞台に過去のMVのオマージュを散りばめた、ファンにとって涙なしには見られない集大成の映像でした。しかし、競合のテイラー・スウィフト「All Too Well: The Short Film」は10分超の短編映画仕立てであり、米国内の映画祭でも上映されるなど映画界・音楽界の双方から芸術性を絶賛されていました。アメリカ本国の会員基盤を持つグラミーにおいて、テイラーの自作自演ショートフィルムを打ち破ることは極めて困難だったと言わざるを得ません。

第3の要因は、長年指摘され続けているレコーディング・アカデミーの保守的な体質とK-POPに対する評価の壁です。会員層は依然として欧米のオールドスクールなロックやポップス、カントリーを好む層が多く、アジア発のダンスボーカルグループや「熱狂的なファンダムによって数字が押し上げられている」と見なされがちなプロジェクトに対して、純粋な音楽的評価を下すことに慎重な空気が残っていました。

授賞式に姿を見せなかった真相|BTSのグラミー賞欠席理由と兵役の影響

2023年の授賞式において、音楽メディアを大きく賑わせたもう一つのトピックがBTSメンバーの会場不在でした。2021年の韓国からのリモート出演、2022年のラスベガス会場での圧巻のスパイ風パフォーマンスを経て、2023年は誰もレッドカーペットに現れなかったのです。

この欠席の最大の背景には、グループ活動の一時休止と兵役履行に伴うスケジュールの変化がありました。最年長メンバーのJIN(ジン)が2022年12月に入隊したことを皮切りに、BTSはグループとしての集団活動を休止し、いわゆる「チャプター2」と呼ばれる個人活動期へと移行していました。

当時、残る6人のメンバーも個々のソロアルバム制作やプロモーション、ブランドアンバサダーとしての海外スケジュールを過密に抱えていました。グループとしての新曲パフォーマンスができない状況下で、プロモーションのためだけに渡米して授賞式に参列するのではなく、個々のアーティストとしての準備と兵役義務へ向けた助走を優先したというのが実際のところです。商業的な見せ場よりも自分たちの表現活動と人生のタイムラインを重んじた、誠実な選択の結果でした。

歴代ノミネートの軌跡|グラミー賞とBTSが紡いできた挑戦の歴史

2023年の結果だけを切り取ると「敗北」のように見えがちですが、BTSがグラミー賞の舞台で切り拓いてきた足跡は、世界のポピュラー音楽史において奇跡的な軌跡を描いています。

BTSとグラミー賞の関わりは、年を追うごとに着実にステップアップしてきました。

・2019年(第61回):プレゼンターとして初登壇
最優秀R&Bアルバム賞のプレゼンターとして韓国人アーティストとして初めてグラミーのステージに立ち、「私たちは必ずここへ戻ってきます」と英語で宣言しました。

・2020年(第62回):コラボパフォーマーとしてステージへ
リル・ナズ・Xの「Old Town Road All-Stars」コラボステージに参加。アジア人初のパフォーマンス参加を果たしました。

・2021年(第63回):初ノミネートと単独パフォーマンス
世界的ヒット曲「Dynamite」でアジア系ポップグループとして史上初めて最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞にノミネート。ソウルの高層ビル屋上から圧巻のステージを披露しました。

・2022年(第64回):現地での単独ステージとスタンディングオベーション
「Butter」で2年連続のノミネート。米ラスベガスの会場でスパイ映画さながらのライブパフォーマンスを披露し、会場の全アーティストからスタンディングオベーションを受けました。

・2023年(第65回):3部門ノミネートの金字塔
Coldplayとの協業やグループの歴史を総括する作品群で、ついに主要部門(アルバム賞への関与)を含む3部門へ名を連ねました。

非英語圏のポップグループがこれほど長期にわたり、グラミー賞のメインストリームでノミネートされ続けた前例は他にありません。彼らが切り拓いた道は、後続のK-POPアーティストやアジア系ミュージシャンにとって計り知れない希望となっています。

国内外のリアルな声|BTSグラミー賞に対するネットの反応と評価

2023年の授賞式直後、ソーシャルメディア上では「#Grammys」「#BTS」が世界トレンドの首位を独占し、賛否両論の凄まじい反響が巻き起こりました。

ネット上のファンの声には、もちろん悔しさもありました。しかしそれ以上に目立ったのは、賞の有無を超越したBTSの存在感への称賛でした。

「トロフィーがなくても彼らが音楽界の頂点にいる事実は揺るがない」
「3年連続のノミネート自体がどれほど常識破りの偉業だったかを誇りに思う」
「グラミーがBTSを必要としているのであって、BTSがグラミーの承認を必要としているわけではない」

ファンコミュニティからはこうした力強いコメントが数多く投稿されました。一方で、欧米の辛口な音楽レビュアーたちからも「グラミー賞は視聴率獲得のためにBTSを利用するだけ利用し、主要な栄誉を授けるのを躊躇している」というアカデミー側の商業主義を批判するコラムが相次ぎました。

結果として無冠に終わったことで、かえって「グラミー賞の権威とは何なのか」という議論が世界規模で深まることとなったのです。

完全体となった今、BTSの今後のグラミー賞受賞可能性はあるのか?

メンバー全員が兵役の義務を終え、再び7人揃っての活動を本格化させた今、最大の関心事は「今後、BTSがグラミー賞を受賞できる日は来るのか」という点に集まっています。

結論から言えば、今後の受賞可能性は以前よりも確実に高まっています。その理由は、メンバー個々のアーティストとしての「格」が劇的に上がったことにあります。

グループ活動休止期間中、JUNG KOOK(ジョングク)はソロシングル「Seven」で米ビルボードHot 100の1位を獲得し世界的な大ヒットを記録。JIMIN(ジミン)も「Like Crazy」で韓国ソロアーティスト初の米1位に輝きました。さらにRMやSUGA、V、J-HOPEもそれぞれ独自の世界観を提示し、批評家筋から極めて高い評価を集めました。

グラミー賞を主宰するレコーディング・アカデミーは近年、投票会員の若返りと多様化(ダイバーシティ)を強力に推進しています。個人としての実力を世界に知らしめた7人が再び結集し、成熟したメッセージ性を持つ新作を発表した際、アカデミーが彼らを「単なるK-POPアイドル」として片付けることはもはや不可能です。ポップ部門のみならず、主要部門(年間最優秀レコードや年間最優秀アルバム)での正面突破が現実味を帯びています。

【BTSグラミー賞2023】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:BTSは2023年の第65回グラミー賞でどの部門にノミネートされましたか?
A1:計3部門です。Coldplayとのコラボ曲「My Universe」で「最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞」、楽曲「Yet To Come」で「最優秀ミュージックビデオ賞」、さらにフィーチャリング参加したColdplayのアルバム『Music of the Spheres』が主要部門の「最優秀アルバム賞」にノミネートされました。

Q2:BTSが2023年の授賞式を全員欠席した本当の理由は何ですか?
A2:兵役の履行と個人活動への専念が直接の理由です。2022年12月に最年長メンバーのJINが入隊し、他のメンバーもソロプロジェクトや兵役準備に追われていたため、グループとして授賞式に出席するスケジュールを組むことが物理的にも戦略的にも難しかったためです。

Q3:BTSはこれまでにグラミー賞を受賞したことがありますか?
A3:これまでにグラミー賞の本賞を受賞したことはありません。第63回(Dynamite)、第64回(Butter)、第65回(My Universeなど)と3年連続でノミネートされる歴史的快挙を成し遂げましたが、いずれも受賞には至りませんでした。

まとめ:栄冠の先にあるもの|BTSがグラミー賞で証明した真の価値

2023年の第65回グラミー賞におけるBTSの挑戦は、トロフィーという目に見える形での結実こそ逃したものの、彼らが築き上げてきた音楽的地位を決定づける転換点となりました。

巨大な欧米の音楽産業が掲げる保守的な壁に対し、言語や国境のハンディキャップを乗り越えて正面から挑み続けた姿勢は、世界中の音楽リスナーに深い感銘を与えました。授賞式を欠席してまで自らの歩幅で兵役や創作活動と向き合った選択もまた、彼らが賞の権威に媚びない真のアーティストであることを証明しています。

完全体として新たなチャプターを紡ぎ始めた今、BTSの音楽はさらなる深化を遂げています。彼らが再びグラミーの扉を叩くその瞬間、世界の音楽界がどのような答えを出すのか、期待は高まるばかりです。 (出典: bts グラミー賞 2023(Yahoo!ニュース))

bts グラミー賞 2023
bts グラミー賞 2023
bts グラミー賞 2023